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20分後ぐらい…
またもやアニソンが鳴り響く。
鬱々とした気分で取ると、電話口で白石がご立腹の御様子。
「なんでいきなり切るんですか!!」
「朝からアンパンの話なんか聞きたくねぇし、途中から明らかにヤバババイ方向に話が変質してたからな。
…ていうか…もしかして切られたの気付かないで20分間ずっと喋ってたのか?」
「う…。べ…別に聞いて欲しかったわけじゃないんだからね!誤解しないでよ!?」
「あ、そう。じゃ切るぞ。」
「わー!!待ってください!
待って!!
Please wait!!
ちゃんと話しますから切らないで下さい!!」
慌てて謝罪する白石。
まったく…容姿だけは美人のくせして、どうして中身がこんなんなのかな…。
きっと白石はアレだね。
福袋なんだよ。
見た目は凄く派手だけど、中身は所詮売れ残り…みたいな。
そんな失礼な考えを巡らせていると、ついに白石から本題が突き付けられた。
「明日…ていうか今日!
デートしませんか!?」
「断る。」
速攻で拒絶する。
叩き起こしてくれた礼を、今ここで晴らす!!
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