デートといったら待ち合わせ

4/51
前へ
/337ページ
次へ
20分後ぐらい… またもやアニソンが鳴り響く。 鬱々とした気分で取ると、電話口で白石がご立腹の御様子。 「なんでいきなり切るんですか!!」 「朝からアンパンの話なんか聞きたくねぇし、途中から明らかにヤバババイ方向に話が変質してたからな。 …ていうか…もしかして切られたの気付かないで20分間ずっと喋ってたのか?」 「う…。べ…別に聞いて欲しかったわけじゃないんだからね!誤解しないでよ!?」 「あ、そう。じゃ切るぞ。」 「わー!!待ってください! 待って!! Please wait!! ちゃんと話しますから切らないで下さい!!」 慌てて謝罪する白石。 まったく…容姿だけは美人のくせして、どうして中身がこんなんなのかな…。 きっと白石はアレだね。 福袋なんだよ。 見た目は凄く派手だけど、中身は所詮売れ残り…みたいな。 そんな失礼な考えを巡らせていると、ついに白石から本題が突き付けられた。 「明日…ていうか今日! デートしませんか!?」 「断る。」 速攻で拒絶する。 叩き起こしてくれた礼を、今ここで晴らす!!
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54832人が本棚に入れています
本棚に追加