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「単刀直入に言う!君が好きだ!付き合ってくれ!!」
「え?嫌です。」
速攻です。
俺のHEARTは粉々BREAK。
「あ!いやいや!違います違います!!
いきなり付き合ってくれなんて言われても、互いをよく知らないから…」
「つまりは…友達からって事?」
「はい。ていうか泣かないで下さい。私が泣かせたみたいじゃないですか。」
実際君に泣かされたんだけどね。まぁいいか。一歩前進ということで。
「分かった。じゃあよろしく。」
「はい。あ…ちなみにお名前は?」
「春彦。テキトーに読んでくれて構わないから。」
「じゃあハルさんでいいですね。……これ私の携帯の番号とアドレスです。」
生徒手帳のページを破り、そこに細々とした繊細な字の並ぶ聖書(誇張表現)を手にした俺は、すぐさま登録し、電話をかけようと番号を押した。が…
「すいません。私今携帯持ってないので。」
「あ…そうなの?じゃあ夜にでもかけるわ。」
「はい♪」
邪気のない清らかな笑顔を浮かべる白石。
癒されますな。眼福眼福。
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