693人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま」
セサミスは泣きながら呟いた。
「やはり、姫殿の身体を借りて喋っておったは月読の妖精であったか…どうりで聞いた事がある声だと思うたわ、ふはははは」
ドラスルは楽しそうに笑いながらセサミスに歩み寄る。
「セサミスよ…姫殿を眠りから目覚めさせるは其方の役目だ」
ドラスルがセサミスに言うと、皆もうなづく。
セサミスは顔を真っ赤にしながら涙を拭って立ち上がった。
ドラスルの腕に抱かれた少年の顔を見て、また涙が溢れて来た。
最初のコメントを投稿しよう!