第一章、「姫と騎士と異世界」

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「さぁて!片付け片付け」 由美は最後の来館者を見送り、部員達に次の作業に取り掛かるように手を叩いて急かした。 「歩香も手伝ってくれるかな?」 「もちろんですよぅ☆」 「ありがとう~」 由美は歩香の頭を撫でながら、体育館の中に少し足早に入って行く。 並んだパイプ椅子、散らばったパンフレット、ゴミ… これらの片付けも、演劇部の作業の一環である。 「姫!!」 体育館の中に、先に誰かが居た。 パイプ椅子を片付けながら、姫と呼ばれて振り向いたのは…。
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