第一章、「姫と騎士と異世界」

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    「外人?」 思わず姫はその男に聞いてしまった。 「素晴らしい舞台だった」 その男は、姫に手を差し出し握手を求めて来る。 「あ、あぁ…どうも」 「何故、男子の格好をして居られる?」 握手を交わしながら、その男は姫の手をグッと握り締めながら尋ねた。 「は?え?どういう意味っすか?」 尋ねられた内容が全く理解出来ず、姫は目を丸くして首を傾げる。 「姫なのに、何故…男子の格好をして居られるのかと、聞いて居るのだ」 やっと意味が理解出来た。 姫の愛らしい大きな瞳が、男を鋭く睨み付ける。 「俺、男なんで」 「何!?男…なのか?」 「男です」 握手したままの手に気付き、姫が振り払う。 だが再び男が姫の手を取った。 「何す」 「落とし物が無かったか?銀細工のネックレスなんだが…」 「あぁ、あったよ…これでしょ?」 利き手を握られて居るので、ポケットから上手く出せなくて苦戦しながらも、ポケットからネックレスを取出す姫。 それを男は受け取った。 が…image=356193508.jpg
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