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同じ瞬間か…
果たしてそれより前なのか後なのか、それは分からない。
この空間では時が無いのだから。
「ぐ……ぶふっ……っ」
「エメロ!!」
ルビィの思い出の場所を真似て作った空間、これから出掛けようとしたエメラルドが突然倒れた。
ルビィが駆け寄るも、エメラルドの仮面の隙間から流れるエメラルドグリーンの液体に口を押さえた。
「エメロ、どうしたの、エメロ!?」
「ゲホッ、ゲホッ…ガハッッッ…………く、ぐふっ、う、嘘でしょ…こ、こんな事がっ、駒のはずじゃ」
「エメロ!!」
咳き込みながら血を吐くエメラルド、ルビィは青ざめた顔をしながら背中を撫でるくらいしか出来ない。
「駒のはず……何故、何故だ………ゴホッ」
「エメロ、しっかりしてぇぇぇぇ!!!」
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