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「せっかく姫が迎えに来た時にキ、キスまでして連れて帰ろうとして下さったのに…私は自分の身勝手で断って」
「ごちゃごちゃ抜かしてんじゃないわよ!!」
ディナダンの強烈なデコピン。
痛さのあまり声が出ないセサミスを見て、ヒルディアが大笑い。
「あはははは、あははは、セサミスさんったらオカシイ~あはははははっ、じゃあ僕が起こして来ようかな」
ヒルディアが立ち上がった。
「待て、我が起こす」
ドラスルも立ち上がり、ヒルディアの肩を掴む。
「良いわよ、アタクシが起こしてくるわ☆」
ディナダンが床をのた打ちまわるセサミスを避けて外に出ようとしたが、セサミスが足首を掴んだ。
「私が起こす!!」
皆が総出でセサミスを部屋から追い出した。
「ちょ、待て、待たんか」
「早く行って来なさい、このハゲ!!」
扉越しにディナダンに叱られ、セサミスはすごすごと姫の部屋に歩いて行く。
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