第一章、「姫と騎士と異世界」

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うららかな昼下がり、多毛高校の全生徒が何故か授業をせず、体育館に集まりつつあった。 何故か…? 簡単に説明するなれば、この多毛高校の伝統行事が体育館で行われようとして居るからであろう。 多毛高校の名は、今や知らぬ者が居ないとまで言われて居るのだが… どうやら、この伝統行事こそが噂の発端らしい事は確かだ。 「はぃはぃ~入場券はお持ちですか~?無かったら職員室で貰って来て下さいね~」 間延びした声で、来館者達に声をかけているのは… 演劇部の部長、三年生の難波由美(ナンバユミ)という女性である。
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