第一章、「姫と騎士と異世界」

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「はいはい、握手でもサインでも何でもござれよーでも、この舞台のジュリエットにはノータッチでお願いしまぁす☆」 極一般的な顔のはずだが、何処かに魅力が溢れて飽きの来ない顔立ちの由美には、少なからず多からずの取り巻きが着いている… もちろん、女の子のお取り巻きである。 「いっけなぃ!握手は此処まで~そろそろ舞台の準備しなくちゃいけないんで、ロミオ入りまぁす!!」 そう、この由美こそがロミオ役なのだから… 女の子のお取り巻きが居るのも頷けると言うもの。 由美は溢れる来館者達に手を振り、逃げるように体育館の舞台裏に消えて行った。
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