ミチシルベ~序章~

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苦痛の時間… 小山先生の数学がやっと終わった。 「まじわかんねーよ。」 タクが頭を抱えている。 「教えてぁげょぅかー?」 ナナが得意げに言う。 ナナは理系だから数学が得意だ。 「尚樹、今夜遊ばない?新作ゲームやらせてくれよ!」 トシがそういって近付いてきた。 「わりぃ、まだやってないんだ。」 「珍しいじゃん。尚樹は買うとすぐやるのにさ、いつも。」 「はは、たしかに。じゃ今日やるか!補習終わったら俺の家だな。」 放課後、トシとゲームをする予定になった。 「あ、ずりーよ!俺もいいだろ?」 「ぁーたーしーもー!」 タクがヘッドロックをかけ、ナナが腕をひっぱる。 結局いつもの4人でやることになってしまった。 …やれやれ。
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