ミチシルベ~序章~

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3問とも5択だった。 俺は1問目の答えに2、 2問目には1、3問目に4を選択した。 俺はシャープペンを置き、時間が来るのを待った。 まだみんなは解いている。俺だけ何もしていないだろう。 俺は普段から国語だけは得意なんだ。このクラスの中では1、2を争う。 だから満点でも違和感はそんなにないはず。 むしろ全部外れたほうが、不自然かもな。 「はい、やめ!!みんな、ペンを置けー。」 いろいろ考えているうちに終了時間になったようだ。 「まずは先に答えを言うぞー。解説は後だ。言っておくが、当時の受験生によるこの過去問の正答率は12%だ。」 みんなから、えー、うわっ、などの声が漏れる。 「まぁ、だからあってたら自信をもて!あってなくてもまだ本番まで時間はあるからな。 さて、答えを言うぞ!」 後ろを向いていた生徒らが前を向く。 「正解は1問目が2、     2問目が1     3問目が4だ。」
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