ミチシルベ~序章~

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「お待たせしました。こちらお値段は…」 「あ、これ、いくらですか?」 会計を進める店員に、この黒いソフトを見せてみた。 「…ぇー…少々お待ち下さい。」 店員は後ろを振り向き、店長ーと呼びかける。 中年のメガネのおじさんが出て来て、そのソフトを確認した。 胸に「あおやま」というプレートがかかっている。 汗をふきながら、首をかしげる“あおやま店長”。 (…ぉぃぉぃ、店長、しっかりしろよ。) すると、 ふと店長の視線が俺の方を向いた。 制服姿の俺の胸元を見たようだ。 「あ、お客さん。これ、お付けしますよ!」 え?  
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