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あっ
終業時間か… ちょうど区切りだし帰るかな。
オフィスを出ると春の暖かさに混じる冷たい空気が首もとを流れる
足早に駅まで向かい電車に乗り込む
少し混み合った帰りのラッシュの時間
窓の外を見てみると夕日に染まる川を挟んで
今を見頃とピンクの線が続いている
桜か…
なんだかゆっくり花見なんてしばらくしてないな~
夜桜より昼の光をたくさん受けた桜が好き。
寛之と見たいな…
でも無理ね
昼に一緒に出かけるなんてしてくれない。
じゃあ友達とー
はぁ多分寛之と見たいと思い出して辛くなるだけ…
こんな風に遠くからピンクの線を見てるのが私にはちょうどいいのかも。
見つめてるうちに
遠く見えなくなった。
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