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家に着くと
「あっ桜…」
そうだ一本だけあるんだった桜の木
な~んだわざわざ花見に行かなくても桜あるんじゃない。
ふわっと風が吹いた
寒…
急いで甘い香りの下を通り部屋に帰った。
部屋でくつろいでいると
ピンポンピンポン
誰?こんな時間に…
あっ
寛之…
「どうしたの?」
「今日花見だったんだよ。それでこれを持って来たくて。」
一枝の桜
「あっ桜 なぜ?」
「花見をしたいと言っていただろう?一本取ってきた!一緒に花見をしよう」
ぷっ
こういうところが好きなのよね~。
一枝の桜を花瓶に差して
窓辺に置いた。
寛之は
飲み直しとワインを開けてグラスに注いで私に渡した
グラスを受け取りながら
桜を見た
一枝のさくら…
ワインを飲み終わらないうちに
そのままベッドへ…
0時までの甘い時間。
嬉しいのか、悲しいのかわからないまま
甘いしびれに身を任せる。
カチッ
時計の針が0時を指した。
ベッドから離れ窓を開ける
もう一度
枝の桜をみてみる
一人で見ると一枝の桜ってなんて寂しいの?
やっぱり枝で見るものじゃないわね。
窓の外の一本大きな桜を見つめてると
ぶわっと風が吹いた
枝さくらの花びらが部屋の中で散っていった…。
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