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次の日朝から鏡の前であれじゃない、これじゃないと
服を色々替えては悩んでいた
ふ~
決まらない…
ふふ
でもこんな気持ち久しぶり
いつも夜寛之が来るのを待つばかりだったから
ピロリ~♪
あっメール
見ると“あと10分で着きそうです”
と…
ヤバい!!
急がなきゃウキウキした気分で服を決めて
外に出ようと部屋をみると
窓辺に置いた一枝の桜が目に入った
チクッ
胸が痛んだ…
それを分かったかの様に花びらがハラリと…
目を背けて扉を閉めた
外に出ると眩しいくらいの日差しに
少し冷たさをふくむ風がほほを撫でた
一つ深呼吸をしてみる
ハア~気持ちいい…
「早紀さん!お待たせ」
まぶしい光の中慎二が大きな荷物を抱えて駆け寄ってきた
「今日はお世話になります。よろしくね」
「こちらこそ、付き合ってくれてありがとう!住所聞いてびっくりしたよ~この近くの公園に撮りたかったミモザがあるんだ」
慎二の目がとても嬉しそうに輝いてるのを見て
余計に嬉しい気持ちが広がった
「そうなの?ほんと身近で咲いてるのね~」
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