貧乏神に

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 みなさんは貧乏神という言葉、ご存じですよね。             実は、世の中のみんなが嫌う貧乏神は一応、神様なんです。            理由はわからないのですが、神様なのに人を不幸にするという訳のわからない神様なんです。            私はこの貧乏神が生まれたときから背中にはりついているような、            いや!絶対についていると思います。            それに貧乏神は家族も貧乏にするみたいで、私は生まれたときから貧乏な境遇に恵まれていた。            父親は中途半端なヤクザ、母親はひどい喘息を止めるために薬に堕ちたポン中、            幸いにも母方の爺さんが建具業を営んでいたため、            離れのボロ小屋に私達家族は住んでいた。            あまりにも貧乏な生活を送ってきたせいなのか、幼い頃の記憶があまりない。            残っている記憶は常に父親はいなく、母親からの虐待に近い、躾というか、母親のストレス発散という名の暴力であった。            貧乏な家庭にありがちな光景である。
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