4月8日

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―朝かもしれんよ。朝かもしれんよ。朝かも ばん!っと、謎の女性の声を放つ目覚まし時計を乱暴に止める。 いつも思うけど、何なんだこの目覚ましは。 「んーー」 ベットから出て伸びをひとつする。 ついでに時間を確認すると、午前7時。いつも通りだ。何一つ変わらない朝を迎えた俺は、これまたいつも通り、顔を洗いに部屋を出て洗面所に向かう。 制服に着替えを済ませ、朝飯も食べずに家を出る。 そして、隣の家のインターホンを押す。 「はいはーい!さくちゃんねー、開いてるから入ってねー!」 俺はその言葉に従い水希家の中に入る。 「おはようさくちゃん」 出てきたのは、一児の母には見えない若さを持つ、ショートカットの女性、水希 雫さん。 「おはようございます、雫さん」 「ごめんね、朱音まだ寝てるから、起こしてきてもらえる?」 「わかりました」 俺は返事を返して二階へと続く階段を上がる。
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