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クラスに 気になる子ができた。
その子は気付くといつも１人で 本を読んだり 勉強をしたりしていた。
格好は一言で言ったらﾎﾞｰｲｯｼｭ。 髪も短髪で 下手したら少し前の私より男の子みたいに見えた。
ある日の席替えで、偶然に その子の前の席になった。
｢ﾊﾙﾅちゃんは いつも何読んでるの？｣
席替えをきっかけに 私は後ろを向いて椅子を傾け ﾊﾙﾅに話しかけた。
｢色々だよ。 本が好きだから｣
私も本を読むのは嫌いじゃなかった。
｢今度貸してよー！｣
｢読み終わったらね｣
会話はすぐ終わっちゃったけど 普通に話す事ができた。
もっと仲良くなりたかった。
なんだか 同じような匂いがしたんだと思う。
｢ﾊﾙﾅー、 一緒に理科室行こよー！｣
｢いいよ｣
ﾊﾙﾅと行動することが段々多くなった。
でも相変わらずﾊﾙﾅは他の女子とあまり関わろうとしない。
みんなと仲良くしたがりな私はﾊﾙﾅにもみんなと仲良くなって欲しいと思ったけど、 私だけがﾊﾙﾅを独り占めしてる気がして ちょっと嬉しかった。
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