-友達-

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私が女の子のグループにいつも居るようになったから全然気付かなかったけど ハルナは男の子と話をしたりする事が多いみたいだった。 休み時間も何人かの男子が絡んでくる。 ゲームや漫画、テレビの話。 そんな話もハルナは詳しかった。 「ハルナってすごい大人しーい子かと思ってた。 人と話すの苦手なんかなって!」 「別にそんなんないよー。 ただ女子の群れが苦手なんよ。」 ハルナは誰か1人の女の子と絡む事はあっても グループの輪に入ってたりしているのは1回も見たことがなかった。 「アユ、いつからか雰囲気がらっと変わったよね」 「あ、気付いてたん? なんか可愛い女の子って羨ましいし! いいなーって」 私を見ていてくれたことが嬉しかった。 「へえ。興味ないなぁ… そんなキャラとかわからんし」 ハルナが私の筆箱や下敷きを見て言った。 ちょうどその時、小学生ブランドのキャラクターが流行りだした頃だった。 「あぁー、なんかみんな集めてるんよ。 キャラクターのメモ集めとかシール交換もやってるし」 「ふーん。 まあアユは可愛いからいいんじゃね?俺には合わねーすけ」 いつもどこか冷めてるとゆうか、ポーカーフェイスのハルナ。 「ぇえ? ハルナも可愛いて!」 「…はぁ?! 可愛くねし! やめてー!」 可愛いってゆうとムキになって照れてる感じのハルナをからかうのが好きだった。
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