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結局おとうさんが出張に行ってる間 大阪からおばあちゃんが来てくれることになった。
私はおばあちゃんが苦手だった。
おとうさんは気付いたらもう出張に出掛けてて 学校から家に帰ると おばあちゃんが家にいた。
「ただいま…」
「あぁ、 アユミさんかぁ 色々大変やんなぁ。 ばあちゃん大阪から飛んできぃゆわれてな!…まぁ出掛けてきや!集中したいねん」
「あぁ…はい」
新聞紙で鶴を折っているおばあちゃんを置いて言われた通り遊びに出掛ける。
おばあちゃんは口を開くとぐちぐち言ってくるからコミュニケーションはほぼなかった。
学校から帰ると私はすぐ友達の家に出掛けて 夜になると帰って おばあちゃんの作ったご飯を食べる。
そんな繰り返しだった。
おばあちゃんに気を使わなきゃいけないし、自分の事でもいっぱいいっぱい
学校でも嫌な事があったし
だんだん家に居る事が苦痛になってきて 布団の中で何度か泣いたこともあった。
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