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あの日以来ハルナが私を避けるようになった。
私も近付くのが怖くて距離を置いてしまった。
休み時間はみんなで騒いで 恋バナしたりトランプしたり校庭にいったり 完全にグループの一員になっていく。
でも横目でハルナを気にしている自分がいた。
「アユ!!手紙手紙ー返事よろしくっ」
授業中の手紙交換がその時流行っていた。 くだらない内容も全て手紙を通してまわっていく。
私も手紙を書いてみんなにまわしたり こっそり投げて飛ばしてたりしてた。
でも それをハルナに見られたくなかった。
みんなと仲が良いって思われたくなかった。
みんなが嫌いなわけじゃないのに そんな事を思ってる自分に苛立った。
近付きたくても 近付き方がわからない。 嫌がられたらどうしよう。 無視されたらどうしよう。
頭では話しかけようと思ってるのに 体が動かない。
時間だけが過ぎていった。
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