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「なぁに?」
部屋に入ると長女はベッドに寝そべってノートに何やら書いていた
「何を書いてるんだい?」
私が聞くと彼女は視線を明後日の方向に向けて笑った
「ナ・イ・ショ」
「なんだい!お前は最近生きてんだか死んでんだかわかんないねぇ」
私が嫌味たっぷりに笑うと
「多感なお年頃なのよっ」
と他人事のように言って舌を出した
「皆が心配してるよ」
私が言うと彼女は申し訳なさそうに下を向いた
「…お母さん…ごめん」
「謝る事はないさ、もう小さな子供じゃないんだからいい事か悪い事かの区別はつくね?」
「うん」
私はじゃあいいんだよと言い、長女のベッドに腰を下ろした
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