第二章.謎の美幼女

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20分ほど歩いて、家に着いた 「ここだよ。…ん?どうしたの?」 彼女は標札とにらめっこをしていた 「これ、なんて読むんですか?」 「ああ。近いに江で、おうみって読むんだよ」 「近江、さん…」 「さ、早く入らないと風邪引いちゃうよ」 「あ、はい!」 玄関に入った二人はこれ以上ないくらい濡れていた。後で知ったが、この日は台風だったらしい 「今、タオル持ってくるよ」 「ありがとうございます」 彼女に着替えも用意してやらなければならない。幸い、着替えを探すのに苦労はしなかった 「はい、タオル。あとよかったらこれ着てね」 「どうもすいません…」 彼女はペコリとおじぎをする そして彼女は渡された服をまじまじと見つめ、 「…これ、誰のですか?」 当然の疑問をぶつけてきた 「それね、妹のなんだ。今は一緒に住んでないんだけど…」 「そうですか…」 彼女は事情を察知したのか、それ以上は聞こうとしなかった
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