判決

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それからだ。健一郎の運のない人生が始まったのは。 母は初めは父の保険などでなんとか生活出来たのだが、そう長くも続かずお金の無い厳しい生活が始まった。 父が亡くなってすぐに今まで専業主婦だった母が仕事を始め、家に帰るのが遅くなり健一郎が学校から家に帰ってくるといつも1人きりだった。 母はいつも疲れきった顔で帰ってきて、健一郎にご飯を作ってくれた。そんな母にいつか親孝行をしようと、健一郎は警察官になってお金を稼いで楽させようと、猛勉強をした。 そして、大学を経て警察学校に入学し、今は町の交番のお巡りさんをしている。
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