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「なら、何でそんな冷静でいられる?」
「なんだ、そんな事か。私の息子だろうが、死は負けを意味する。このゲームは最初からそのルールしかない。
とんだハプニングがあったが、それも息子の運命だったのだろう。この収容所に来た時点で、死の運命からは逃れられない」
健一郎は鬼粋の言葉と神大が言ったことの矛盾に気づき問いただした。
「でも、あいつは最後まで生き残ったやつは、生きてここから出られると言ってた。もしその言葉がただのあいつの思い込みだとしたら……」
健一郎は嫌な予感が脳裏を過ぎり言葉を詰まらせる。
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