最期の機会

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ただ、それだけでは終わらなかった。 若い女性ばかりを狙った殺人鬼とばかり考えていた警察は三度目の事件には予想だにしていなかった。 殺害されたのは46歳の専業主婦だった。今回の事件の被害者の共通点は女性という事だけになってしまい捜査はさらに混乱した。 混乱の最中、起こってはいけない四人目の被害者が出てしまった。しかもその被害者は女子高生だった。 だが、その女子高生は襲われる際に犯人抵抗したのか、彼女の爪に犯人のものと思われる皮膚の肉片が付いていた。 その肉片のDNAと前科者とを比べ、ひとりの男が浮かび上がった。 ……それが本郷神大、私の息子だったわけだ」
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