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健一郎は、ハッとしてピストルを構えていた腕から力が少し抜けた。
そう、元警察官の健一郎には人を殺す、そんなことは出来る出来ないの話ではなく、人を殺すこと事態考えられなかった。
しかし、これまで多くの死を目の当たりにしてきた。自分が死ぬことに今は恐怖は感じない。だが、人を殺すことにはとてつもない恐怖を感じている。
自分の手が震えているのが分かっていても、抑えることが出来ない。
しかし、自分が撃たなければ助けに来てくれた陣内が殺されてしまう。その使命感に健一郎は押しつぶされそうだった。
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