最期の機会

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しかし無情にも、運命の決断を決める時間はほとんど残されていなかった。 鬼粋が引き金に指をかけたのがはっきり見えたのだ。 鬼粋にとって人を殺すことに、今更なんの躊躇もないだろう。早く撃たなければ陣内が死んでしまう。 健一郎は覚悟を決めた。 バン!! 運命の銃声は部屋中を響き渡り、真っ赤な血が幾つかのモニターにこびり付いた。
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