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死刑判決を受けた健一郎は、2人の警察官によって鉄格子でできた牢屋に入れられた。
裁判中ずっとこの牢屋で生活していたので、既に慣れ親しんだ場所に戻って来ただけ。
健一郎は死刑執行までこの牢屋で過ごすのだと、そう思っていたのだが、次の日の早朝、事態は一転する。
健一郎はいつものように、牢屋に少しだけ開いて光を通す穴から漏れる太陽の光で目が覚めた。
この刑務所は規則と時間に厳しく、目が覚めたらすぐに布団を片付け配られた朝食を食べるはずだったのだが、この日は違った。
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