エピローグ

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陣内は被っていた帽子を取り、一礼した。 「すみません。ちょっとごたごたがありまして」 「その腕を見ると、今回は意外に苦労したみたいだな」 陣内の右腕には包帯が巻かれていた。 「ええ、本郷鬼粋が無駄に銃を撃ったりしたので、この通り……。しかしきちんと仕事はこなしていました」 「そうか」 すると男は本などが数え切れない程並んでいる棚から1つ取り出し、また1つ取り出しを繰り返し、そしてようやくひとつのファイルを取り出した。
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