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ここは日本なのか、それとも異国なのか、藤原 健一郎(ふじわら けんいちろう)は、ボサボサの頭をかきながらそんな事を考えていた。 健一郎のその姿は明らかに疲れ切っていて、体重も減りやせ細っていた。最初は綺麗だった服もボロボロに破れていて、右足は血の滲んだ包帯で巻かれていた。 「……はぁ、ようやく終わるのか」 すると、頑丈な鉄板でできていた扉がギーという音を立てながら開いた。
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