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ごめんなさい。 ごめんなさい。 ごめんなさい。 でも… 嬉しい。 俺は血の海に入れた手を口元に運んだ。誰にも気づかないように血を唇の端につけ、小さな舌でペロリとその血を舐めた。 血は海の味がすると言ったのは誰だろう。 血は鉄の味がすると言ったのは誰だろう。 小さい俺はそう思った。 血は… なんだか… 魂の 味がする…
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