プロローグ

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「あのさ…言ってる意味がわかんないんだけど。」 「うん。知ってる。」 「あたし…忘れられちゃうんだ。5秒過ぎちゃうと…」 「でもね。あなたがあたしのこと…5秒過ぎちゃっても、覚えててくれたから…」 「ぁっ!!違う…忘れられちゃうんじゃなくて、存在が消えるんだ!!その人の記憶から」 彼女はおちゃらけたように言う。 俺は思わず、泣いてしまっていた。
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