8人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
そして朝
「遅刻遅刻!」
ちなみにパンなんかはくわえていない。
行儀悪いし。
途中の角で同じクラスの男子にぶつかりそうになったけど
横っ飛びで回避。
未来はまたいつもの様に呟いた。
「はぁ…運命的な出会いは無いかしら」
どん
「…??」
鈍い音がしたかと思うと、視界が回った。
スローモーションの中で
未来は自分の真下に素敵な男性を見た。
どん
今度はなんの音かわかった。
「落ちた音」
自分はどうやら自動車にひかれたようで。
彼女は自分に駆け寄ってくる影を倒れながらぼんやりと眺めて小さく微笑んだ。
これが彼女の
待ち望んだ
最初のコメントを投稿しよう!