幼少時代1

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私が覚えている一番最初の記憶。 それは保育園に通っていた時の記憶。 まだ、四歳か五歳だった時の頃、私とお姉ちゃんは二段ベッドで寝ていた。 上がお姉ちゃんで下が私の二段ベッドは姉妹であったとしてもベッドサイドや雰囲気が全く違っていた。 ただ、同じだった事と言えばぬいぐるみが所狭しと並べて置いてあったことくらい。 そんな頃の私は、ある日お姉ちゃんに二段ベッドの上に来るように言われて、何の躊躇いもなく梯子を登って行った。 そして、二段ベッドの柱に掛けてある保育園の通園鞄に跨るように言われた。 不安だった私はお姉ちゃんに手本を見せてと言い、手本を見せてもらった。 お姉ちゃんは当時、小学校一・二年生。 そんなお姉ちゃんが乗って大丈夫なら、と私も乗ってみると…………… ブチッっと音がして、掛け紐が千切れました。 千切れたということは乗っていた私は真っ逆様に落ちる訳で、二段ベッドから─正確には二段ベッドの柱に掛けてある通園鞄から落っこちて頭を強く打ちました。
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