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ボクが4歳になった頃のある日、家が慌ただしくなった。
母が、「あんたもいる物ダンボールに詰めな」
実際4歳のボクに貴重品など無いのだが…
結局、母が荷物をまとめた。
そして、そのまま荷物と一緒に運ばれたのが、これから色々な物語を生み出す杉浦家である。
(といっても、何の変哲も無い普通の一軒家だが)
ボクは訳も分からず、荷物と共に玄関に放り出された。
母が「ほら、タツ行くよ」そう言われて、玄関のドアを開けて入って行く母に引きずられながら奥に入って行った。
和室に入ると、一人あぐらをかいて一升瓶を抱えた男の人がいた。
そう、じいちゃんだ。
母が「ほら、挨拶しな」
(え、え、何が?)
そう思うのも束の間、無理からに母に頭を抑えられて挨拶をさせられた。そして、その後の衝撃の一言、「じゃあ、父さんそんな訳でよろしく」
と母は言って、ツバメ返しの如くボクを置いて一人で出ていった。
(え~!!!!何事ですかぁ!!!)
そう、俺は捨てられた…そして、これからボクは幼いながらもサバイバル生活が始まるのです。
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