第一章♥日曜日の午後♥

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「えっ?」 アリスが驚いたように目を丸くする …私だって驚いた さっきまで明るく無邪気に話していた白ウサギはどこに行ったのかと思うくらい 「あなたは…この世界でなんて…幸せになれない…あのお方も…僕と同じでそう思っていたから」 白ウサギが続ける… その時だった 『?!』 「?!」 白ウサギが黒く染まってゆく…真っ白だった体がだんだん黒くなってゆく 「ウサギさん!!」 アリスが叫ぶ しかし白ウサギには届いていない そしてそこには白かったはずのウサギが真っ黒な姿になって佇んでいた 「アリスあなたは僕たちにとって大切な人なんです…だ…から」 ばたっと白ウサギが倒れる
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