こんにちは、珍獣。

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      ――…     「ぎゃああああ!」    私…いや、俺(こっちのほうが慣れてる)は、叫ぶのと同時に全力で疾走した。    今 な ら 風 に な れ る。        数分前、沙夜が爆走して森のなかに消えて行ったのに続いて、俺と空も、お互い目の前にある細い道を歩き出した。    まぁここまではいい。      でもさ、獣がいたよ。いやがりましたよ、でっかい肉食獣が。   …肉食獣なんて俺ァ聞いてねぇえ!!!         『ガルルルゥウ!』   「ひっ…!」      熊みたいな、狼みたいな、なんかこう…勝てそうにないやつ!   あーもう山岡コノヤロー!!      
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