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『りょうくんは、バイトをするとマユを迎えに行けないって思ってるよね?』
『あぁ………』
涼太は、肩を落としながら答えた。
『マユ、迎えに来てって言ってないよ。学校だって、いつも同じ時間に終わるわけじゃないよ。マユは、りょうくんがマユの為に使う時間を、りょうくんの夢を叶える時間に使って欲しかった。』
『マユ………』
『また、高校生の頃みたいに、俺も頑張るから、マユも頑張れって言って欲しかったの。りょうくんと一緒に頑張りたかったの。マユは、何かを頑張るりょうくんの姿が好きだったから……』
マユがそこまで言うと、涼太は大きなため息をついた。
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