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ガチャ…
『……ゴメン』
罰が悪そうな秀哉の声。
『ううん、大丈夫だよ!』
『あのさ、俺も、マユの事好きだった。同じクラスになってさ、ただの友達だったのに、いつの間にか好きになってた。』
『秀哉……』
また涙が溢れた。今度は嬉し涙。
『……マユが好きになってくれて、マジ嬉しいよ。』
『…………』
『だから、付き合って。』
『うん!!』
あたしは、泣きながらも出来るだけ元気な声で返事をした。
それから、少しだけ話して、幸せ気分のまま秀哉との電話を切った。
電話を切ったあと、思わず結花に抱きついてしまった。
結花も、嬉しそうに笑ってくれた。
あたしと秀哉は、この時から、『彼氏』と『彼女』になった。
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