秀哉

2/23
前へ
/640ページ
次へ
それから、部活で顔を合わせても、お互い照れっぱなしで目を合わせる事もできなかった。 親のスネをかじりまくって、家の電話を使って秀哉と話す…。 結局、そんな感じで夏休みが終わった。 学校が始まって、一日中同じクラスにいるから、さすがに顔を合わせるのにも慣れて、移動教室も一緒に行くようにもなった。 秀哉は、友達に突然あたしと付き合っていることをカミングアウトし、周りを驚かせた。 周りの友達より驚いたのはあたし。呆然としたあたしを見ながら、秀哉はイタズラ小僧のような笑顔を見せた。
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

277人が本棚に入れています
本棚に追加