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『はぁ?そんなこと一言も言ってねぇだろ…。』
『だって…』
『言っとくけど、先に俺を放置したのはお前だろ。』
『……………』
『俺より進路の方が大事だったんだろ。入試の日も言わないで、知らない間に合格しててさ。』
『ごめん……』
『俺……マユの彼氏なのに、知らないことがありすぎて…。マユの入試の日も、礼子が教えてくれたんだぜ…。一人だけ取り残されたみたいでさ…。マユは必死に頑張ってるから、なるべく勉強の邪魔にならないようにって、会うことも我慢してた。暇つぶしに友達と遊んでたんだ。でも、マユは、合格したとたん会いたいとか言ってきただろ…。それで、正直頭来た…。今までの俺の我慢は何だったんだろうって…』
マユは、瞳を濁しながら肩を落とす涼太を見ていた。
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