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マユの冬休みは、バイトだらけだった。
朝の9時から夜の6時までのフルタイムで働くマユ。
そのバイト先は、近所のスーパーの、何故か魚屋だった。
白衣に白いエプロン、白い長靴、白い帽子。
元々色の白かったマユは、先輩のおばちゃんパートに『雪ん子』とあだ名をつけられてしまった。
バイトを始めた時は涼太と疎遠だった為、冬休みをバイト尽くしにしたマユ。
だが、涼太と関係が戻った今は、それを後悔していた。
お金は欲しい。
だが涼太とも会いたい。
マユは、仕事をこなしながらジレンマと戦っていた。
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