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二人が、新年の特別番組を見ている時。
“今年の抱負は?”というお題で、出演者達が話している。
そこで、マユは同じ質問を涼太に投げ掛けた。
『りょうくんの今年の抱負はなんですか?』
マユは、ワクワクしたような表情を浮かべながら涼太の答えを待った。
『えーっと……資格、取りたい』
涼太は、少し照れ臭そうに答えた。
『資格?何の?』
『ホームヘルパーの。』
『ホームヘルパー?』
『うん。俺、ばーちゃんが大好きなんだ。小さい時から可愛がってくれてさ。今は独り暮らししてるんだけど、年が年だから思うように動けないだろ?だから、ばーちゃんを助けたいんだ。だから、介護とかの資格取りたいんだ。』
涼太は、いつになく真剣な瞳で言った。
『すごいね!りょうくんなら、きっとおばあちゃんの役に立てるよ!マユ、応援するから!』
マユの言葉に、涼太は微笑んだ。
涼太はマユを抱き寄せると、優しくキスをした。
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