零章 一つが崩れて崩壊という連鎖に成る

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「果て逝かない…?つまり死なないって事だよな?」 「『傷付かない』っても言ってたぜ、これって凄い事じゃないか!?」 と、残された者の数人が言い出し始めた。 その言葉に残りの命が短い者達が喜びを表し始めた。 「まて、自然の成り行き上、その様な事が在って良いのか。今の時代が新しい時代に引き継がれ、その時代が更に新しい時代に引き継がれる…命存るもの、そう在るべきではないのか…そうして生命は進化して行くものではないのか」 その反論を発端に多々の異議申し立て、論議が飛び交い、騒めきに拍車が掛かって行く そうであろう。突如いきなり異郷のものが姿を現し、一方的に理解難航な事態を告げられたのだ 「待て、先の者の事項も十分に重要であるが皆、最も重要且つ深刻な事態に気付いて居ない」 ふと騒めきに首を挟む様に一人の藍色の髪の青年が意味深気な言葉を投げ入れた この青年こそ、この狂鬼戦乱時代が始まった後我らがペルセウス一族の初代王と成る我が御先祖様、フロッティ・ペルセウスである 「彼のものは、『折れず、全てを合理的に治める『至高の意志』』と言う意志へと替えると言った。皇の意思は皇それぞれ同じものは無く、個々に異なり滅多な事では当皇の意思は変わらない。それを別な意思に替える…つまり自分とは別の者に為ってしまうと言う事であるのだぞ!それで…良いのか?…貴公達は」 そのフロッティの言葉にその場に居た皇全員が絶句し、痛烈な静寂となった
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