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「じゃあここを出るにはまた電車にのるしかないか…」
直樹は呟くと、時計を見た。
―AM1:10
さっきより5分進んでいる
「無駄よ。この街は時間がないの」
直樹は理解できなかった
「時間がない…?」
「私がここで寝たのに目が覚めると時間は変わってなかった。ここは時間が進まない…」
優花は小児科の壁の時計を見上げて言った
直樹が自分の時計が5分進んでいるのを言おうとしたとき…
ガチャ…
遠くのドアが開く音ではない…
鍵をかけたはずの
小児科のドアが開いた…
直樹と優花はドアをみる。
タッタッタ…
すると一人の男の子が入ってきた。
直樹と優花には興味がないのか、一目散に小児科の奥へ入っていった。
しかし二人とも動けなかった…
その男の子の服には、血がべったりとついていたからだった…
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