プロローグ

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敬介君達と別れて、僕は一人別の場所に向かった。 あ、勘違いしちゃうと困るから先に言っとくけど、今回は僕、白取…って隠しても意味ないか。 白取 敬介がお供します。   それであんまり深く掘れ下げられちゃうのが嫌だから、船下りてすぐに皆と別れちゃったけど、途中まで警部さんに送って貰っても良かったかな。ちょっと失敗。 とりあえず近くの駅まで歩いてくことにした。 僕の行きたい場所はここから電車で30分ほどで着く。実は昔住んでいた所の近くなんだ。   電車に少しの間揺られて目的の駅で降りた。 その街並みは、僕がいた頃とは少し変わっていて新鮮味があった。それでいて、なんとも言えない懐かしい空気も漂っている。   駅からちょっと歩くと、住んでいたアパートの建っている場所に着いた。いや建っていたかな。 今は立派な一軒家になっていて、幸せそうな家族が住んでいそうな雰囲気を醸し出していた。   僕はそこを後にしてまた歩き出す。色んな思い出が蘇ってきたけど、いつまでいてもキリがないしね。  
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