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プロローグ
―――八掛島事件の帰り―――
「うーん、やっと着いたね。船は慣れないとなかなか疲れるよ。」
「ほとんど寝てたのはどこのどいつだ?」
「そうだよ。せっかく気持ちいい潮風が吹いてたのに。もったいない。」
「ははは、ごめんごめん。それじゃあここから二人は警部さんに送って貰ってね。僕は別に寄る場所があるから。」
「そういや来る時言ってたな。どこ行くんだ?」
「それは…秘密。」
「ケチ~。教えてくれてもいいじゃん。」
「また話す機会があったらね。それじゃ。」
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