暑い日々からこんにちは

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麻由莉も今更だと言うよに呆れながら清乃虎に言った。 「人間、けじめと言うのが肝心です」 「じゃぁ仕事が終わったんならいつも通りに呼んでもいいわよね?清ちゃん?」 百合子は微笑みながら清乃虎をそう呼んだ。 「清ちゃんって!昔の呼び方は止めて下さいよ!」 顔を赤らめながら清乃虎は百合子に抗議する。 劉駕は二人を後目に寿司を頬張る。 「や~ね照れちゃってカワイイ」 「三十路前の人間を可愛いなんて言わないで下さい!」 「ん、このマグロなかなか美味しいね…」 「お父さん…口にお米ついてる」 麻由莉の部屋は賑やかになった。 「お茶とってくるね~」 と、麻由莉は自室を出た。 少しヌけた性格の作家.劉駕。 そして劉駕の担当.清乃虎。 服屋オーナー.百合子。 吾妻家にいるお決まりのメンバー。 いて当然な人々と自分のいつもの平和と生活。 不満も何一つなく気楽な大学生を続けている自分。 革命・改革なんてばかばかしい…いつもが一番! でも神様はどうもイタズラ好きらしい。
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