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「女性軍はお気楽で良いですねぇ」
「あがらしていただいてます」
女二人で顔を見合わせて笑っているとやつれた顔を浮かばせた男性ときっちりとスーツを着こなした男性が部屋に入ってきた。
「あら、お仕事は終わったの??」
「清乃虎君のおかげでね」
「劉先生の締切を守らない性格のせいですけどね」
スーツを着こなした清乃虎と呼ばれた男性は茶封筒片手に二人に頭を下げた。
やつれた顔をした劉と呼ばれた男性はふぅと一息ついて妻.百合子が手にしているお寿司をみた。
「清乃虎君、家ではペンネームではなく本名で呼んでくれますか?」
「わかりました、りゅ・う・が・先生…」
「先生も…」
「それはダメです」
「いいじゃない私たち家族みたいなもんなんだからさ★」
「百合子さん…」
「もう数年担当一緒なんだからあきらめちゃえばいいのに」
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